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魔王さまとペット勇者(前編)

いやぁ、ついに10000hitいっちゃいましたよ。
なんていうか、これも日頃こんなブログを見てくださってる皆様方のおかげです。ありがとうございます。

今までhit記念とかやっていなかったんで、10000hitぐらい記念SSとか書こうかな、と思います。

アンケートに「半獣に変えられて、魔族のペットとして飼われてしまうのが読みたいです」っていうのが「年齢退行」の欄にあったんで、リクエストにお答えして書いてみました。

長くなりそうなんで、前後編に分けますね。

魔王さまはCV.釘○理恵で脳内変換してください(笑)




 昔、人と魔族が激しい戦争を繰り返していた時代。
 魔族の王、魔王は伝説の勇者によって倒された。
 一見世界に平和が戻ったように見えたが、魔王の名は彼の娘が引き継ぎ、再び世界を闇によって支配していた。


 二代目の魔王は、それはそれは恐ろしい存在で――

「おい、四天王その一! わらわにまだブラは必要ないとはどういうことじゃ!?」
「いえ、あの……、ですので魔王さまの胸部に合うものが見つからず……」
「ええい、黙れ! わらわはこれでも三百歳を越えておるのだぞ! あと百年もすれば、もっと、もーっとボインになっておるはずじゃ! とっとと見繕ってこい!」
「す、すみませえぇぇん……」

 ツルペタの幼児体型で――


「おい、四天王その二! 今日の晩飯はなんじゃ!? デザートにあんな安物のスライムを使いおって!」
「魔王さま、今我々にはあまり金がありませぬ。勇者を倒すまではなにとぞ我慢を……」
「うるさいうるさいうるさーい! とっとと作り直せ! さもなければわらわは食わんぞ!」
「も、申し訳ございません……」

 とってもワガママで――


「まぁ、魔王さま。新しいマントよくお似合いですわよ」
「おい、四天王その三。これは少々派手すぎないか?」
「あらあら、お気に召しませんでした? でも、魔王さまは可愛いからどんな衣装もよく似合うと思いますわ」
「ば、馬鹿! 可愛いとかいうな、無礼者!」
「うふふ、魔王さま、顔が赤くなっておりますわ」

 ものすごいツンデレで――


「おい、四天王その四!」
「はい、なんですニャ?」
「お前、クビ」
「はい……って、ええぇぇぇぇえええ!? 何故ですニャ!?」
「お前、可愛くない。そんなカン○ング竹○に猫耳を生やしたようなナリでそんな言葉遣いされても腹が立つだけだ。即刻出て行け」
「そ、そんニャあ……魔王さまのペットはオイラだけニャのに……」
「返事は!?」
「……はい、ですニャ」

 もう、どうしようもないぐらいの困ったちゃんであった。


 そうこうしているうちに、勇者は魔王の住んでいる魔界にまで足を踏み入れていた。
「魔王さま、どうやら勇者は城に侵入しようとしているとのことです」
「愚か者め。この城の周りには強力なバリアを張っておる。いくら勇者といえども、ムリに踏み越えようとすればあっという間に黒コゲじゃ」
「左様でございます。しかし、勇者は既に、三つ子の塔のレバーを操作すればバリアを解除できるという情報を入手したようで……」
 ちなみに三つ子の塔とは、魔王城の北、東、西にそれぞれ位置し、バリアの頂点となって城を護っている、文字通り三つの塔である。 
「ならば話は早い。四天王その一、その二、その三! お前たち、それぞれ別々の塔で勇者を待ち伏せするのじゃ! その一は北の塔、その二は東の塔、その三は西の塔じゃ!」
「はっ!」
 そういって今や三人になってしまった四天王は、各々別の塔で勇者を待ち伏せすることとなった。
「さぁて、いくら勇者といえども、四天王に敵うわけがあるまい。これでようやく世界はわらわのものに……それにしても、新しいペットが欲しいのう……」
 なんて呟いていると、魔王はとんでもないことに気がついた。

 ――別に、あいつら分散させる必要なくね?

 例えば、どっかのレバーを操作している間に、三人で背後からこっそりと一斉に襲い掛かれば、勇者といえども3対1で倒せる確実性が上がるのでは……
「ま、まぁ勇者が全体攻撃とか使って三人一気に倒される可能性もあるからな。うん、わらわの判断は決して間違っておるわけではないぞ……」


 しかし、それに気付いたときには時既に遅し……
「おい、魔王! 年貢の納め時だ!」
 勇者の鎧に身を包み、勇者の兜を被り、勇者の剣と盾を構えた、いたって普通の勇者が魔王の部屋に現れた。
「ふふふ……よくぞたどり着いたな」
 魔王は余裕の表情で勇者を睨みつけるが、内心冷や汗が溢れていた。
「全く、ここセーブポイントも回復の泉もないし、無駄に十階まであるし、トラップとか多いし、正直疲れた」
「あははは、どうじゃ、クリス○ルタワーも真っ青だったであろう? しかし、ここにたどり着いたことと四天王を倒したことは、素直に褒めてやろうぞ」
「何いってんだ? 四天王って、三人しかいなかったぞ」
 魔王はクビにしたその四のことを思い出し、顔を赤らめた。
「う、うるさい! とにかく貴様は、その、あれじゃ……うん、あれ? えーっと……」
 その先の言葉につまり、魔王はしばらく考え込んだ。
「な、なんていうか、少し落ち着け。テンパってるのが丸見えだぞ」
 ――プツン。
 勇者に突っ込まれ、魔王の中の何かが切れた。
「お前、子どもなんだし、無理すんな」
 ――プツン、プツン。
 魔王の中の何かが二本切れた。
「可愛そうだからちょっと手加減してやる。さぁ、どっからでもかかってこい!」
 ――ぷっちいいいいぃぃぃいん!
 魔王の中の何かが、激しい音を立てて切れた。
「うるさいうるさいうるさああああああい! もう許さんぞおおおおおおお!」
 怒り狂った魔王が呪文を唱えると、辺りに魔法陣が描かれ、勇者の身体がみるみるうちに小さくなっていった。
「うっ、何だ、これは……」
 勇者の背が縮み、身体のサイズに合わなくなった兜が自然に脱げる。鎧も小さくなることで手足のサイズが合わなくなり、勇者は身動きがとれなくなっていった。
 勇者の身長が十歳ぐらいになったところで変化が止まった。
「こ、これは……」
「ふ、ふはははは! どうじゃ、貴様がわらわのことを子ども扱いするからこういうことになるのじゃ! しかし、なかなか可愛らしいではないか、おちびさん」
「クソッ、お前にだけは言われたくない」
 勇者は精一杯力むが、幼い身体では凄みも利かせることができなかった。
「さて、どうしようかの。このまま殺してもよいのだが、それではあまりにも芸がない。そうじゃな……」
 しばらく考え込んだ後、魔王はポンと手を叩いた。
「ちょうどよい。わらわは優秀な部下と可愛いペットが欲しかったところじゃ」
「ま、まさか……」
「決めたぞ。おぬしをわらわのペットにする。どうじゃ、ないすあいであじゃろ?」
「ふ、ふざけんなあああああああ!」
 幼い勇者の声が城内に響き渡った。
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No title

初めまして、リクエストをした者です。
……本当は獣化の欄に入れたつもりだったんですけど、「年齢退行」の欄になってた事に気づいたときには送信した後でして……ややこしいシチュで送信してしまい、すみませんでした……orz
しかし、まさか本当に書いてくれるとは……
幼女の魔王より小さくされ、これからさらにどんな風に変えられてしまうのか、非常に楽しみですw話もテンポが良くてとても面白かったです。

続編、楽しみにして待ってます。

Re: No title

名無し様

コメント&リクエストありがとうございます。
なるほど、そういうことだったのですね。正直最初は「あれ?」って思いましたけど、このぐらい詰まっていたほうが書いていて楽しかったので結果オーライです(笑)

後編は今日中にアップしたいと思いますので、楽しみにしていてください。
もし他にリクエストがありましたら、また右の投票フォームかコメントに書いてくださいね。
(ややこしいシチュも大歓迎です)

それでは、これからもよろしくお願いします。

No title

 お初にお目に掛かります。私、葛飾北斎氏に果て無き敬意を向ける触手スキー、ADUと申します。
 まずは10000Hitおめでとうございます。
 カナタナ氏の作品は何よりもテンポの良さに惹かれるものを感じます。
 そしてその執筆速度も羨ましくてたまらないです。
 その速さでそのテンポで作品を書ける貴方が嗚呼恨めしい……冗談です。

 続きにせよ新作にせよ楽しみにさせて頂きます。

Re: No title

ADU様

はじめまして。こんなブログを見ていただいてありがとうございます。

こんな更新頻度だけが売り(もっと更新頻度高い人もたくさんいるけど)なブログをそこまで褒めていただけるとは、実にありがたいですよ。

ADU様のブログを拝見させていただきました。
なかなか描写が丁寧で、ひきつけられました。特に退魔師 柊葵のラストは背筋がゾクッとなりました(表現が陳腐ですみません……)。
勝手ながらリンクを貼らせていただきました。

では、これからもよろしくお願いします。
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